便秘薬の副作用とは?便秘薬の種類や副作用を徹底解説!


便秘に悩み、便秘薬を使っている方も
いらっしゃると思います。

便秘薬も使い方によっては
副作用が出てしまうこともあるので
便秘薬の種類や副作用について解説していきます。

便秘とは

本来、毎日排便があるのが健康な状態です。

便秘とは、3日以上なかったり、便が硬くて量が少なく残便感があったりする状態を言います。

女性に多く、排便が困難になるほか、腹痛、腹部膨満感、食欲不振などの症状もあらわれます。肌荒れや肩こりなど、全身に影響が出ることもあります。

(トイレの写真)

便秘の種類と原因

機能性便秘

[弛緩性便秘]=大腸の運動が低下

便秘の中でも頻度が高く、女性や高齢者に多い便秘のタイプです。

腸管の緊張がゆるんでしまい、ぜん動運動が十分行われないため、大腸内に便が長くとどまり、水分が過剰に吸収されて硬くなるタイプの便秘です。


おなかが張る、残便感、食欲低下、肩こり、肌荒れ、イライラなどの症状も起こります。

【原因】運動不足、水分不足、食物繊維不足、腹筋力の低下、極端なダイエットなど


[けいれん性便秘]=大腸の過緊張

副交感神経の過度の興奮によって腸管が緊張しすぎてしまい、便がうまく運ばれずに、ウサギのフンのようなコロコロとした便になるタイプの便秘です。

食後に下腹部痛、残便感などの症状があることも。また便秘と下痢を交互にくり返すことも多い。

【原因】精神的ストレス、環境の変化、過敏性腸症候群など


[直腸性便秘]=直腸に便が停滞

便が直腸に達しても排便反射が起こらず、直腸に便が溜まってしまい、うまく排便できなくなるタイプの便秘です。

【原因】排便を我慢する習慣がある人や痔の人に多い


②器質性便秘

イレウス、大腸がん、腸管癒着などの器質的な原因があって、消化管(小腸・大腸)に通過障害が起こる便秘です。

血便、激しい腹痛、嘔吐などがあればすぐに病院へ行きましょう。このような便秘では腸管穿孔を起こすおそれがあるので下剤を使用してはいけません。

(便秘の女性のイラスト)

便秘薬の種類と副作用

1.浸透圧性下剤

(酸化マグネシウムなど)

胃の中で胃酸を中和するとともに、腸内では水分の再吸収をさせないようにして、便に水分を与えてくれて、腸の蠕動運動を促し、排便をしやすくしてくれます。

水分を必要とするお薬なので、水をしっかりと飲む必要があります。

習慣性が少なく、長期間の使用ができます。

【副作用】

悪心、食欲不振、また長期服用により高マグネシウム血症を起こすと、だるさや力が抜けたような感じが起こることがある。 

(便秘薬のイメージ写真)

2.刺激性下剤

腸壁を刺激して腸の弱った運動を活発にさせて排便を起こさせます。

腸を刺激して排便を促すので、強い腹痛も生じやすいです。
習慣性があり、癖になりやすい便秘薬です。長期的な使用はやめましょう。

よく使われるものはこちら▼

アントラキノン誘導体・・・ダイオウ、センナ、アロエ

大腸を刺激して、蠕動を高め排便を促すお薬です。

長期に内服すると耐性が増し、薬に頼りがちになるので長期投与は避けましょう。

【副作用】
 発疹 、 脱水 、 血圧低下 、 腹部不快感 、 大腸メラノーシス 、 腹痛 、 下痢など

【解説】大腸メラノーシスとは
大腸メラノーシスとは、
大腸粘膜に色素が沈着し、大腸が黒くなった症状です。 
この大腸メラノーシスの主な原因となるのが、
・アロエ
・センナ
・ダイオウ
を含む下剤です。
いわゆる刺激性の下剤です。

市販の便秘薬に含まれていることが多くあります。

大腸粘膜に少しずつダメージを蓄積させて色素の沈着が起こります。

ブログ画像
(腸が傷んだイメージのイラスト)

痛みなどの自覚症状はありません。
しかし、腸の機能低下により
腸本来の働きが弱くなるため、
ますます便秘が重くなりさらに下剤を服用しないと排便できなくなったりします。

結果的に下剤の依存につながります。

(刺激性下剤のイメージ画像)

直腸刺激剤(坐薬)

・直腸粘膜を直接刺激し、排便反射を起こさせる薬

・肛門から挿入後、体温で温められて、直腸内で炭酸ガスを徐々に発生しその刺激で排便を起こさせる薬

【副作用】
軽度の刺激感、下腹部の痛みやまだ便が残っているように感じることがある。

(座薬のイメージ画像)

便秘薬の使い方

便秘だからと毎日刺激性下剤を内服している方も多いと思います。
しかし、その使い方はあなたの腸の働きを弱め、余計に便秘を悪化させてしまっています。

便秘薬を使う場合の使い方をお伝えします。

  1. 基本は酸化マグネシウムの使用
  2. 刺激性下剤は旅行時などの緊急の便秘時に使用
  3. 刺激性下剤を使う場合は、毎日ではなく日数を空けて使用する
  4. 便秘薬ではなく、腸内細菌に作用するお薬を使う

⑴基本は酸化マグネシウムの使用

酸化マグネシウムは、基本的には癖にならず、飲み続けても腸の動きが弱まるということは報告はされていません。
病院で便秘治療に最初に使われるお薬は、この薬です。
まずは、酸化マグネシウムを使用して便秘が解消するか試してみましょう。

2.刺激性下剤は旅行などの緊急時に使用する

 刺激性下剤は無理矢理腸に刺激をして排便を促すお薬です。
本当に困った時には役立つお薬ですが、常用すると腸の機能が弱まり、または大腸メラノーシスなどの症状を引き起こす可能性もあります。さらには、副作用で強い腹痛や嘔気などを催す可能性があります。 緊急時の仕様に留めるのが良いでしょう。

3.刺激性下剤を使う場合は、毎日ではなく日数を空けて使用する

 前述したように、刺激性下剤は一時的な便秘の解消にはつながりますが、自身の腸の動きを弱めてしまうお薬です。毎日の使用はお勧めしません。
 とは言え、便秘に悩み毎日使用されている方も多いのが事実です。
毎日使うのではなく、まずは2日おき、1週間に1回にする、等にしてお薬を内服する頻度を減らしていきましょう。少しずつでも減らしていくことで、結果的には、刺激性下剤を使用しなくても排便ができるようになっていきます。

4.便秘薬ではなく、腸内細菌に作用するお薬を使う

 便秘薬を使用するのではなく、ビオフェルミン、乳酸菌、酪酸菌などの腸に作用してくれる善玉菌を摂取できるお薬を使用することもお勧めです。

 腸内細菌は善玉菌と悪玉菌、日和見菌の大きく3つに分けられます。便秘で、無理矢理下剤を使用して排便していると、下痢になりやすくなります。
下痢になると、良い菌も悪い菌も洗い流されてしまうと言われています。
そのため、100種類以上腸内細菌がいることが望ましいのですが、その半分くらい、または半分以下となってしまうことも。
すると、さらに腸内環境は悪化してしまうことに・・・。

 腸内細菌を良いバランスで整えてあげるためにも、腸内細菌を補うお薬を使ってあげることも便秘の腸を改善していくのには良いでしょう。

まとめ

便秘薬の使用は、本当に困った時などには使用をすることは良いと思います。
例えば、旅行先などで突然の便秘に困った時に刺激性下剤をやむを得ず使うのは仕方のないことです。

生理前の便秘、水分不足で便がカチカチになってしまって出なくなってしまうこともあると思います。困った時に、便秘薬の力を借りるのは悪くはないことです。
しかしその場合は、「酸化マグネシウム」を使っていただくことをお勧めします。

刺激性下剤を使えば一時的には便秘が解消し、
問題は解決されたように思われます。

しかし、実際には便秘を悪化させていて
自分の腸の力をどんどん弱らせてしまっているだけなのです。

根本からの便秘改善を目指すのならば
刺激性下剤は使わずに、
酸化マグネシウムなどのお薬の力を借りながら
本来の腸の力を取り戻しましょう。

便秘解消には腸もみもお勧めです。
外側からの刺激で、自然な腸蠕動を促すことができます。

腸もみの詳細はこちらから

便秘改善のツボ押しの効果とは?効果や押し方のコツを徹底解説

便秘改善のツボの画像

3D腸デトックス&リンパエステサロンaoi 高橋です。
便秘を改善する時に知りたいのが
「ツボ」ですよね。

便秘改善に効果のあるツボについて書いていきます。

女性とお腹の画像(写真)

◆ツボとは何か?◆

皆さんは「ツボ」と聞くとどんなイメージを持ちますか?

ツボは身体のどこに不調があるのかを探るための、チェックポイントのような存在。

さらに全身を巡る経絡上に位置するツボを精細にたどっていくことで、原因となる不調に行きつくというのが東洋医学の考え方となっています。

つまり、「体の内側の不調はツボ=体表部に現れるもの」ということ。

この考え方に沿って、鍼灸の治療は行われます。

もちろん便秘に対してもツボはあります。

つぼを押している画像

◆つぼ押しの効果◆

つぼ押しの写真

ツボを適切に刺激することで血管を拡張させ、血流が良くなることが分かっています。
また、ツボへの刺激は直接脳に作用してホルモンの分泌に影響することや、筋肉を緩めストレスを軽減するなどの作用も指摘されています。

ツボのマッサージの刺激は、その箇所の神経だけでなく自律神経に働きかけてくれます。

自律神経とは、呼吸、血圧、体温、心拍など身体の恒常性(※)を維持するための全身を駆け巡る信号のことです。

※身体の状態を一定に保とうとする働きのこと。


例えば、あるツボをマッサージで刺激すると、その情報が自律神経から脳に伝わります。情報を受けた脳がトラブルを抱える臓器や器官に命令を出すことで動きが活発になり不調が改善されるのです。

WHO(世界保健機関)の統計で現在身体のツボは361種類とされています。ツボは左右対称に存在するものが多いため、全身の数としては約670あるというのが定説とされています。

◆便秘の原因と特徴◆

便秘には、体の状態によって原因が違います。

①気虚(元気がない)

大腸の動きが悪い(気虚)→便意はある=大便が硬い&排便困難

②血虚(血が不足)による便秘

生理不順(血虚)や産後 →長期間便秘の状態、ころころ便

③胃腸の熱による便秘

→胃腸に熱をもつタイプの便秘。何かの原因で胃腸が熱をもつと、熱により便の水分量が少なくなり、硬くなり便秘になります。特徴としては、顔面が赤くなりやすい、4〜7日便が出ないなど。

◆便秘改善におすすめのツボ一覧◆

①気虚、②血虚の状態におすすめの便秘に役立つツボをご紹介します。

・脾兪  →腰にあるツボ

・大腸兪 →腰にあるツボ

・三陰交 →内くるぶしより第2関節指4本分

・天枢  →ヘソの真横、親指2本分外側

・上巨虚 →膝のお皿の外側の窪みから第2関節8本分

脾兪・大腸兪の画像

③胃腸の熱による便秘におすすめの便秘に役立つツボをご紹介します。

・合谷 →人差し指と親指の骨が合流する所から、やや人差し指よりにある窪みの部分

・曲池 →肘(ひじ)の関節部分の上側。 ひじを曲げた時にできる横じわの延長上

・内庭 →足の第二第三指の間の水かきの赤い皮膚と白いひふの境目

・天枢 →ヘソの真横、親指2本分外側

・上巨虚 →膝のお皿の外側の窪みから第2関節8本分

曲池・合谷の画像(イラスト)
内庭の画像(イラスト)



◆つぼ押しのコツ◆

つぼ押しは、力任せにグイグイと押せば良い!というわけではなく、
ご自分でマッサージする場合は、
押しやすい指で「痛気持ちい」くらいの強さで圧迫しましょう。

お腹の場合は、お腹の拍動を感じるくらいの強さで、あまり強く圧迫しすぎないようにしましょう。お腹は写真のように2本指で押すと押しやすいです。

お腹のつぼ押しの画像
お腹のつぼ押しの写真

ツボの押し方としては、約3秒間かけてツボを押し、同様に3秒間かけて元に戻します。

また、ツボの探し方については、指でやさしく押したときに気持ちよく感じたり、強めに押したときに痛みを感じる場所はツボの可能性が高いです。

オイルは使わなくても大丈夫ですが、ツボ押しと腸もみ・リンパマッサージを一緒に行う時には、こちらのオイルは、香りも良く伸びも良いので使いやすく、おすすめです。

また、つぼを刺激するのには、
こちらもおすすめです。

円皮鍼と呼ばれる
針がシールに付いた鍼灸院などで使われる治療シールのようなものです。

ツボの位置に直接貼って
刺激を与え続ける事ができます。

◆まとめ◆

この記事では、便秘改善のツボの効果などについて解説してきました。

ツボは身体のどこに不調があるのかを探るための、チェックポイントのような存在で、
全身を巡る経絡上に位置するツボを精細にたどっていくことで、原因となる不調に行きつくというのが東洋医学の考え方となっています。

便秘改善のツボ押しについては、下記の3つのポイントにまとめることができます。

大切なポイントなので、最後におさらいをしておきましょう。

  • 便秘には気虚・血虚・胃腸の熱による便秘の3タイプがある
  • それぞれの状態に合わせたツボがある
  • 押す時は、痛気持ちい強さで。お腹の場合は拍動を感じる程度の強さで押す

ぜひやってみてくださいね。

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